DTMオキナワは、30年以上にわたり沖縄で活動してきたベーシストの安田陽と、宮古島出身のアーティスト下地イサムが中心となり、2023年に活動を開始しました。ベテランミュージシャンの経験と、若手クリエイターの創造性を融合させ、沖縄発の新しい音楽の可能性を追求しています。
※DTMとは:Desk Top Music(デスクトップミュージック)の略称で、デジタルツールを用いた音楽制作全般を指します。
1.DTMオキナワとは
DTMオキナワは単なる音楽制作チームではありません。沖縄県と沖縄県文化振興会の支援を受け、2023年にはDTMワークショップとDTMコンテストを実施。これまで県内ではほとんど行われてこなかった、才能ある若手DTMクリエイターの本格的な発掘・育成にいち早く取り組みました。
現在では、著名なアーティストから意欲ある高校生DTMクリエイターまで、多様な音楽家たちが有機的に繋がり、活発な活動を展開しています。その活動は多岐にわたり、企業CMの楽曲制作、子ども向けの作曲ワークショップ、DTM作曲コンテストの開催、さらにはお仕事体験イベントへの出展など、多岐にわたっています。
DTMオキナワは、子どもたちとの共創の可能性を追求する、沖縄の音楽制作チームです。
【メンバー】
- 主宰 安田 陽(安田陽ブランディング研究所 代表)
- 下地 イサム(アーティスト)
- 杉山 昭人(㈱アカネクリエーション 専務取締役)
- 仲里 はるひ(㈱アカネクリエーション プランナー)元ネーネーズ 他
2.DTMオキナワの主な活動実績
2023年
4月:DTMオキナワ発足
7〜8月:DTMワークショップ開催(計5回)
10月:DTMコンテスト作品募集
12月:DTMコンテスト決勝大会開催
12月:屋我地ひるぎ学園でワークショップ開催
2024年
2月:東村安田小学校でワークショップ開催
5月:若手DTMクリエイターたちとの定期交流会を開始
8月:若手DTMクリエイターたちと企業CM制作案件でコラボ開始
10月:放課後等デイサービスでの音楽教室を開始
11月:豊見城市お仕事体験イベントに出展
3.DTMオキナワが目指す新たなエコシステム
沖縄におけるDTM産業の活性化、DTMクリエイターの育成、DTM人口の拡大を推進
4.Make DTM Contest 沖縄にかける思い
沖縄では、伝統的な民謡や舞踊といった文化芸術の継承が盛んに行われています。しかし、現代の音楽制作に不可欠なDTMのスキルを持つ人材の発掘・育成は、これまで十分に行われてきませんでした。
そこでDTMオキナワは2023年、沖縄の小学生から高校生を対象としたDTMコンテスト(※)を開催しました。このコンテストを通じて才能ある若手クリエイターを発掘し、現在では入賞者と共に楽曲制作を行うなど、ベテランと若手が互いに刺激し合い、成長できる新しい音楽制作の環境を創出しています。
この取り組みをさらに発展させるため、2025年には「Make DTM Contest沖縄 Vol.02 ~第2回中高生DTM作曲コンテスト沖縄~」を開催します。これにより、沖縄におけるDTM産業の活性化、次世代を担う人材の発掘・育成、DTM人口の拡大、そして若手クリエイターたちの夢を力強く後押ししてまいります。
※「小学生から高校生を対象としたDTMワークショップおよびDTMコンテストの実施による県内若手音楽制作人材の発掘・育成事業」
5.安田陽(DTMオキナワ主宰者)略歴
大学でコンピュータを専攻し、C言語やアセンブラ等を学ぶ。二十歳の時にいわゆるバックパッカー的な旅のしかたで一ヶ月間アメリカをひとり旅したことが初めての海外体験となり、その後、タイやネパールなどアジア方面を中心に旅を続ける。大学卒業後はオーディオ・電子楽器メーカーの赤井電機株式会社に入社。海外企画営業部にて、アジア、中近東、アフリカ諸国を担当。
その後沖縄のIT企業に勤務(2000年〜2017年)。同社ではシステム開発エンジニアからスタートし、営業、広報、コーポレートブランディング、シリコンバレーオフィスの立ち上げ、海外企業の国内代理店契約、海外展示会への出展などに従事。2009年には沖縄発のiOSアプリ「BeatMaster」をリリースしヒットさせた(国内有料音楽アプリで10位以内)。2017年12月に独立、現在に至る。
沖縄の音楽業界における活動歴も非常に長く、1994年以降、ベースプレイヤーとして古謝美佐子、前川守賢、jimama、しゃかり、りんけんバンドなど数々の沖縄出身アーティストをライブやレコーディングでサポートしてきた。南こうせつやMie(ピンクレディー)、EPO、日野皓正、角松敏生など国内トップアーティストとも共演。
2016年からは親子で楽しめるジャズイベント「親子ジャズ」をプロデュース。2020年からはライブ配信エンジニアとしても活動。2023年にはDTMオキナワを立ち上げ、若手クリエイターたちとの新たな取り組みを開始した。